URL スラグの作り方:転写、正規化、SEO への影響

約6分

ブログ記事の URL の一部「/blog/url-slug-rules/」のような部分をスラグ(slug)と呼びます。本記事ではスラグの作り方、文字の扱い、SEO 上の注意点を整理します。

スラグとは何か

URL の中で記事を識別する部分:

https://example.com/blog/how-to-make-pizza/
                    ─────────────────────
                    ↑ これがスラグ

ID 番号(/blog/12345)よりもスラグの方が:

  • 人間にとって意味がある
  • SEO 上有利(キーワードが含まれる)
  • リンクのプレビューに表示されたとき内容が分かる

スラグ生成の基本ルール

タイトルから自動生成する一般的なルール:

  1. すべて小文字にする
  2. 空白をハイフン(-)に置換
  3. 特殊文字(!?,.()[]"’`)を削除
  4. 連続したハイフンを 1 つに
  5. 先頭と末尾のハイフンを削除

例:

"How to Make Pizza!" → "how-to-make-pizza"
"What's New?"        → "whats-new"
"7 Tips & Tricks"    → "7-tips-tricks"

ハイフン vs アンダースコア

  • ハイフン(-:単語の区切りとして Google が認識
  • アンダースコア(_:単語が連結されたものとして扱われる

SEO 上はハイフンを推奨。「new_post」は 1 つの単語として扱われがち。

日本語の扱い

日本語タイトルのスラグ化には選択肢があります:

1. URL エンコード(生のまま)

"日本語のスラグ" → "%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%B0"

長くて読みにくい。コピー時に化けることもある。

2. ローマ字転写

"日本語のスラグ" → "nihongo-no-slug"

読みやすい。ただし「猫」と「ねこ」が同じ「neko」になり衝突。

3. 英語タイトルを別途用意

日本語タイトル: "日本語のスラグ"
英語スラグ: "japanese-slug-rules"

最も柔軟。多言語サイトに向く。

4. 連番や ID

"日本語のスラグ" → "post-123"

SEO 上は不利だが、機械的に作りやすい。

長さの制限

技術的な制限:

  • URL 全体:ブラウザにより 2000〜8000 文字(実用上)
  • スラグ単体:明示的な制限はないが、現実的には 50〜80 文字以内

長すぎるスラグは:

  • リンクが切れて表示される(メールやチャット)
  • 文字数制限で切れる(Twitter、SMS)
  • SEO 上「キーワード詰め込み」とみなされる可能性

ストップワードの除去

「the」「a」「of」など意味の薄い単語を削除する流派:

"The Best Way to Use Git" → "best-way-use-git"

メリット:短くなる、キーワード密度が高まる デメリット:意味が分かりにくくなる場合も

WordPress などは設定でオン/オフできる。

重複の扱い

同じスラグが既に存在する場合:

1. 末尾に番号

"how-to-cook" → "how-to-cook"
"how-to-cook" (2 つ目) → "how-to-cook-2"

WordPress、Hugo、Jekyll など多くの CMS の標準。

2. 末尾に日付

"how-to-cook" → "how-to-cook-2024-04-26"

時系列を URL から判別できる。

3. ID を付加

"how-to-cook" → "how-to-cook-abc123"

衝突を確実に避ける。

大文字・小文字

URL は仕様上大文字小文字を区別する

example.com/About と example.com/about は別の URL

ただし慣習的に:

  • ホスト名は小文字(Example.comexample.com と同じ)
  • パスは小文字に統一するのが推奨

サーバー側で大文字を含む URL を小文字にリダイレクトする実装が一般的。

安全な文字

URL に使える「安全」な文字(RFC 3986):

  • 英数字:A-Z, a-z, 0-9
  • 記号:-, ., _, ~

これ以外は URL エンコード(%xx)が必要。スラグでは記号も最小限にするのが安全。

SEO への影響

Google の公式見解:

  • キーワードを含む短いスラグが望ましい
  • ハイフン区切りを推奨
  • 意味のあるスラグは意味のない ID より僅かに有利
  • 過度なキーワード詰め込みはマイナス評価

「best-best-best-pizza-recipe-pizza-pizza」のような詰め込みは避ける。

URL を変えるリスク

公開済みの URL を変更すると:

  • 既存のリンクが切れる(404 エラー)
  • ブックマークが無効になる
  • SEO ランキングがリセットされる可能性

対策:

  • 301 リダイレクトを旧 URL から新 URL へ
  • Google Search Console で URL 変更を通知
  • ソーシャルメディアでの古い共有は手動修正不可

「URL は永続的なもの」(Cool URIs don’t change, by Tim Berners-Lee)。

ファイルシステムとの違い

OS のファイルパス制約とは別:

  • Windows< > : " / \ | ? * が使えない
  • macOS / Linux:基本的にほぼ自由

URL のスラグは OS とは独立。ハイフンや小文字の慣習は SEO・読みやすさのため。

実装上のチェックリスト

スラグ生成器を実装するときの最低限:

  • Unicode 正規化(NFKC など)
  • 大文字を小文字へ
  • 非英数字をハイフンに
  • 連続したハイフンを 1 つに
  • 先頭・末尾のハイフン除去
  • 空文字列のフォールバック(ID など)
  • 既存スラグとの衝突チェック
  • 長さ制限の適用

まとめ

  • スラグは「人間が読める URL」のため
  • ハイフン推奨、アンダースコアは避ける
  • 日本語はローマ字転写または別途英語スラグ
  • 長すぎず(50〜80 文字以内)、意味のあるキーワードを含める
  • URL 変更時は 301 リダイレクト

タイトルからスラグを生成したいときは、本サイトのスラグ生成ツールが使えます。