URL スラグの作り方:転写、正規化、SEO への影響
ブログ記事の URL の一部「/blog/url-slug-rules/」のような部分をスラグ(slug)と呼びます。本記事ではスラグの作り方、文字の扱い、SEO 上の注意点を整理します。
スラグとは何か
URL の中で記事を識別する部分:
https://example.com/blog/how-to-make-pizza/
─────────────────────
↑ これがスラグ ID 番号(/blog/12345)よりもスラグの方が:
- 人間にとって意味がある
- SEO 上有利(キーワードが含まれる)
- リンクのプレビューに表示されたとき内容が分かる
スラグ生成の基本ルール
タイトルから自動生成する一般的なルール:
- すべて小文字にする
- 空白をハイフン(
-)に置換 - 特殊文字(
!?,.()[]"’`)を削除 - 連続したハイフンを 1 つに
- 先頭と末尾のハイフンを削除
例:
"How to Make Pizza!" → "how-to-make-pizza"
"What's New?" → "whats-new"
"7 Tips & Tricks" → "7-tips-tricks" ハイフン vs アンダースコア
- ハイフン(
-):単語の区切りとして Google が認識 - アンダースコア(
_):単語が連結されたものとして扱われる
SEO 上はハイフンを推奨。「new_post」は 1 つの単語として扱われがち。
日本語の扱い
日本語タイトルのスラグ化には選択肢があります:
1. URL エンコード(生のまま)
"日本語のスラグ" → "%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%B0" 長くて読みにくい。コピー時に化けることもある。
2. ローマ字転写
"日本語のスラグ" → "nihongo-no-slug" 読みやすい。ただし「猫」と「ねこ」が同じ「neko」になり衝突。
3. 英語タイトルを別途用意
日本語タイトル: "日本語のスラグ"
英語スラグ: "japanese-slug-rules" 最も柔軟。多言語サイトに向く。
4. 連番や ID
"日本語のスラグ" → "post-123" SEO 上は不利だが、機械的に作りやすい。
長さの制限
技術的な制限:
- URL 全体:ブラウザにより 2000〜8000 文字(実用上)
- スラグ単体:明示的な制限はないが、現実的には 50〜80 文字以内
長すぎるスラグは:
- リンクが切れて表示される(メールやチャット)
- 文字数制限で切れる(Twitter、SMS)
- SEO 上「キーワード詰め込み」とみなされる可能性
ストップワードの除去
「the」「a」「of」など意味の薄い単語を削除する流派:
"The Best Way to Use Git" → "best-way-use-git" メリット:短くなる、キーワード密度が高まる デメリット:意味が分かりにくくなる場合も
WordPress などは設定でオン/オフできる。
重複の扱い
同じスラグが既に存在する場合:
1. 末尾に番号
"how-to-cook" → "how-to-cook"
"how-to-cook" (2 つ目) → "how-to-cook-2" WordPress、Hugo、Jekyll など多くの CMS の標準。
2. 末尾に日付
"how-to-cook" → "how-to-cook-2024-04-26" 時系列を URL から判別できる。
3. ID を付加
"how-to-cook" → "how-to-cook-abc123" 衝突を確実に避ける。
大文字・小文字
URL は仕様上大文字小文字を区別する:
example.com/About と example.com/about は別の URL ただし慣習的に:
- ホスト名は小文字(
Example.comはexample.comと同じ) - パスは小文字に統一するのが推奨
サーバー側で大文字を含む URL を小文字にリダイレクトする実装が一般的。
安全な文字
URL に使える「安全」な文字(RFC 3986):
- 英数字:
A-Z,a-z,0-9 - 記号:
-,.,_,~
これ以外は URL エンコード(%xx)が必要。スラグでは記号も最小限にするのが安全。
SEO への影響
Google の公式見解:
- キーワードを含む短いスラグが望ましい
- ハイフン区切りを推奨
- 意味のあるスラグは意味のない ID より僅かに有利
- 過度なキーワード詰め込みはマイナス評価
「best-best-best-pizza-recipe-pizza-pizza」のような詰め込みは避ける。
URL を変えるリスク
公開済みの URL を変更すると:
- 既存のリンクが切れる(404 エラー)
- ブックマークが無効になる
- SEO ランキングがリセットされる可能性
対策:
- 301 リダイレクトを旧 URL から新 URL へ
- Google Search Console で URL 変更を通知
- ソーシャルメディアでの古い共有は手動修正不可
「URL は永続的なもの」(Cool URIs don’t change, by Tim Berners-Lee)。
ファイルシステムとの違い
OS のファイルパス制約とは別:
- Windows:
< > : " / \ | ? *が使えない - macOS / Linux:基本的にほぼ自由
URL のスラグは OS とは独立。ハイフンや小文字の慣習は SEO・読みやすさのため。
実装上のチェックリスト
スラグ生成器を実装するときの最低限:
- Unicode 正規化(NFKC など)
- 大文字を小文字へ
- 非英数字をハイフンに
- 連続したハイフンを 1 つに
- 先頭・末尾のハイフン除去
- 空文字列のフォールバック(ID など)
- 既存スラグとの衝突チェック
- 長さ制限の適用
まとめ
- スラグは「人間が読める URL」のため
- ハイフン推奨、アンダースコアは避ける
- 日本語はローマ字転写または別途英語スラグ
- 長すぎず(50〜80 文字以内)、意味のあるキーワードを含める
- URL 変更時は 301 リダイレクト
タイトルからスラグを生成したいときは、本サイトのスラグ生成ツールが使えます。